IE9ピン留め

世界ジュニア柔道選手権大会(南アフリカ)で新しい試み

本年11月3日から6日にかけて南アフリカ・ケープタウンで開催された「世界ジュニア柔道選手権大会」においてコーチの言動に対して新しい試みが適用された。

「試合が進行している最中はコーチ席にいるコーチは、一切の指示を出すことができない。但し、「待て」から「始め」が掛かる間はその限りではない。
もし、試合中に指示を出したコーチは退席を余儀なくされる。」

IJFは以前コーチの激しい言動が見苦しいのでストップをかけるためコーチ席をすべて撤去した経緯があるが、各国コーチの強い要望で元に戻した。
しかし、立ち上がったり大きなジェスチャーで不満を発声したりするコーチはコーチ席から退場させるルールで進んでいた。

今回、試合進行中にコーチ席から指示を出したために退場させられたコーチが数名いたようだが、それでも観客席に走り移動して大きな声で指示を出していたことが見られたようだ。新たな方策が検討されると思われる。
# by kawaguchidojo | 2011-11-11 00:56

(新)IJF大会における柔道衣コントロール・ガイダンス

パリ世界選手権大会から適用された柔道衣の規定は、すでに日本国内でも通達されているとおり実施されたが、女子のTシャツに関する変更に見落としがあった。

(新企画)
色は白、半そで、丸首
製造業者マークは、最大20㎠のサイズであれば認められる。柔道衣を着用した際に、製造業者のマークが見えてはならない。
正式な国家、NOC、もしくはIJF加盟連盟のエンブレムを左胸に固定してつけることは認められる。
いかなる商業的なマーキングもつけてはならない。

上記に基づき、全柔連としても審判規定のなかで反映させる必要があるが、審判委員会等で協議して対応を決定したい。


青柔道衣選手と白柔道衣選手の試合開始位置の変更


パリ世界選手権大会から適用された。単純に双方を入れ替えただけであるが試合でも先に呼ばれる(選手番号が小さい方)選手が白、次に呼ばれる(選手番号が大きい方)選手が青(国内では赤)となって選手の試合開始時に立つ位置が逆になる。

日本国内で展開するには、これまでスコアボードは右側が赤、左側が白。上下のボードでは上側が赤、下側が白となっていたが試合の開始線もすべて逆になることになる。ちなみに「紅白試合」の名称も「白紅試合?」となるのか?
いずれにしても審判委員会等で協議して対応を決定したい。
# by kawaguchidojo | 2011-09-03 21:48

国際柔道連盟試合審判規定「少年大会申し合わせ事項」(修正版)

1、加えるもの
第27条(禁止事項と罰則)
 指導(軽微な違反)
1.相手の後ろ襟、背部又は帯を握ること。
   ただし、技を施すため、瞬間的(1,2秒程度)に握るのは認められる。
   (注)中学生の場合は、試合者の程度に応じて、後ろ襟を握ることは認められる。
2.両膝を最初から同時に畳について背負投を施すこと。
3.関節技及び絞技を用いること。
   (注)中学生の場合は、絞技を用いることは認められるが、三角絞は認めない。
4.無理な巻き込み技を施すこと。
5.相手の頸を抱えて大外刈、払腰などを施すこと。
6.小学生の試合において、裏投を施すこと。

第27条(附則)
1. 〔相手の後ろ襟、背部又は帯を握ること〕関係
①「後ろ襟」の解釈については、柔道衣を正しく着用したときの頸の後ろ側(うなじ)の範囲にある襟の部分をいう。たとえ試合者の一方が後ろ襟を握った後、その襟を引き下げて側頸部にずらした場合でも反則とする。
②「背部を握る」の範囲は、目安として肩の中心線に手首がかかるような状態の場合を背部とみなす。
   「後ろ襟、又は背部を握った」状態で、通称ケンケン内股をかける場合は、〔瞬間的(1,2秒程度)〕の規定にかかわらず、特例として認める。
内股に限らずケンケンで入る技(例えば大内刈・大外刈等)を対象とする。この場合、連絡・変化技が途切れるまで認める。
※付け加える。
 

2.〔両膝を最初から同時に畳について背負投を施すこと。〕関係
③両膝を最初から畳につくとは、同時はもちろん、ほとんど同時と見なされる場合も含む。技が崩れた結果である場合は反則としない。
3.〔関節技及び絞技を用いること。〕関係
①寝技のとき、脚を交差して相手を制しているだけの状態は、三角絞とはみなさない。ただし、危険な状態となったときは、「待て」と宣告して立たせる。
②寝技のとき、意志はなかったが関節技がきいた場合は、「待て」と宣告して立たせる。
  (注)小学生の場合は、寝技のとき、意志はなかったが絞技、関節技がきいた場合は、「待て」と宣告して立たせる。
③立ち姿勢のとき、「腕返」(俗称)を施した場合は、「反則負け」の罰則を与える。※新規に加える
 4.〔無理な巻き込み技を施すこと。〕関係
⑥「無理な巻き込み」とは、軸足のバネを利かすことなく、体を利用して倒れ込むようにして巻き込んだ技をいう。
 5.〔相手の頸を抱えて施す大外刈、払腰などを施すこと。〕関係
⑦「相手の頸を抱えて施す大外刈、払腰等」とは、明らかに腕を相手の頸に巻きつけて施した場合のみをいう。

第26条(抑え込み)附則に次を加える
抑えられている試合者が、逃げようとしたときに、頸の関節及び脊椎等の故障につながると審判員が判断したときは「待て」の宣告をする。
※(寝技の攻撃・防御において)と入れ替える。

2、置き換えるもの
 第20条(一本)附則
絞技と関節技による「技の効果が十分現れた場合」を適用し、審判員の見込みによる「一本」の判定を下すことができる。※削除する。
付則 この申し合わせは、平成23年6月14日より実施する。
# by kawaguchidojo | 2011-07-08 08:19

「ベアーハグ」の解釈について

昨年(2010年)からIJFのルール改正で「帯から下部を手や腕によって直接攻撃・防御した場合」は「反則負け」となったため、一部の国では帯から上部であれば「反則負け」にならないと判断して「ベアーハグ(熊が人を襲うときのように両手で相手を抱え込む方法)」と言われる攻撃方法で相手を吊り上げたり、捻り倒したりするような技を試みるようになった。

 IJFとしては正しく組み合う柔道を推奨する方向で進んでいたこともあり「ベアーハグ」のような方法はレスリングのグレコローマンスタイルの攻撃に酷似しており柔道テクニックではないとの判断をして制限することを通達した。

 したがって、IJFはそのような攻撃があった場合、一回目は「待て」、二回目は「指導」、三回目も「指導」というふうに反則を与えることを正式導入した。

 日本国内においては、このような反則になるような攻撃はほとんど見られないが、一部でそれに似たような攻撃も「ベアーハグ」であるとの誤解が生じているので許される攻撃について例をあげてみた。

1)組み合うと同時に相手に覆いかぶさったり密着して「大内刈」や「小外掛」等を施すこと。
2)片手で相手の袖や襟を掴んでいた状態から覆いかぶさったり密着して「大外刈」「大内刈」「小外掛」等を施すこと。

※これらは完全な柔道テクニックである。
# by kawaguchidojo | 2011-05-27 02:04

平成23年度全日本柔道選手権大会の審判員

今年の国内審判員のベスト15と思われる優秀な審判員が日本武道館にそろった。前日の審判会議は約3時間かけて「指導」の与え方や歩行スタイルに至るまで理解されていると思われる内容も含めて詳細に再確認した。数年前の日本選手権や昨年のアジア大会の問題あるシーンのビデオも検証しながら入念に意思統一を図った。 その成果は本番の全試合にジュリーが一度も介入する混乱がなかったことで証明できる。

 しかし、一部の試合で「一本」の評価判断に若干甘さを感じた。強さ・速さに問題はないが、背部が畳に着く程度が弱いと思われた。主審の位置からは確認しづらかったと思われるが、それをフォローするのが副審であり「技有」に訂正を求めるケースであった。

 IJF主催の国際大会ではこのようなケースはジュリーが強引に訂正を主審に指示する。「一本」を「技有」に「技有」を「一本」に、場合によっては寝姿勢と思われる(私の判断)状態を投げ技として主審に「一本」の訂正を指示したことがあった。

 日本国内では、審判委員(ジュリー)制度として技評価のアップダウンは訂正指示しないことを規定化している。「技有」を「一本」に訂正したために負けた選手側は大きな負担を強いられることになり混乱が起こる可能性が高いからだ。

 当然、審判員は審判規定に精通して日々研鑽することが要求されるが、柔道の試合のように激しく動き回るなかで瞬時に判断を下す技術は熟練と多くの経験が必要となってくる。

 私が初めて日本選手権に審判員として参加したとき、副審であったにも拘らずグレーのズボンに「手の跡」がくっきり残っていたことを思い出す。 あの広い日本武道館でたった一つの試合場に立ち、周囲は柔道の専門家ばかりが目を光らせて一挙手一投足を評価し合っている。しかも、初参加ともなれば緊張の度合いは計り知れない。

 このような経験を生かし審判員の資質向上に取り組んでいる。
# by kawaguchidojo | 2011-05-01 22:57
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川口孝夫


by kawaguchidojo