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「ベアーハグ」の解釈について

昨年(2010年)からIJFのルール改正で「帯から下部を手や腕によって直接攻撃・防御した場合」は「反則負け」となったため、一部の国では帯から上部であれば「反則負け」にならないと判断して「ベアーハグ(熊が人を襲うときのように両手で相手を抱え込む方法)」と言われる攻撃方法で相手を吊り上げたり、捻り倒したりするような技を試みるようになった。

 IJFとしては正しく組み合う柔道を推奨する方向で進んでいたこともあり「ベアーハグ」のような方法はレスリングのグレコローマンスタイルの攻撃に酷似しており柔道テクニックではないとの判断をして制限することを通達した。

 したがって、IJFはそのような攻撃があった場合、一回目は「待て」、二回目は「指導」、三回目も「指導」というふうに反則を与えることを正式導入した。

 日本国内においては、このような反則になるような攻撃はほとんど見られないが、一部でそれに似たような攻撃も「ベアーハグ」であるとの誤解が生じているので許される攻撃について例をあげてみた。

1)組み合うと同時に相手に覆いかぶさったり密着して「大内刈」や「小外掛」等を施すこと。
2)片手で相手の袖や襟を掴んでいた状態から覆いかぶさったり密着して「大外刈」「大内刈」「小外掛」等を施すこと。

※これらは完全な柔道テクニックである。
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by kawaguchidojo | 2011-05-27 02:04

平成23年度全日本柔道選手権大会の審判員

今年の国内審判員のベスト15と思われる優秀な審判員が日本武道館にそろった。前日の審判会議は約3時間かけて「指導」の与え方や歩行スタイルに至るまで理解されていると思われる内容も含めて詳細に再確認した。数年前の日本選手権や昨年のアジア大会の問題あるシーンのビデオも検証しながら入念に意思統一を図った。 その成果は本番の全試合にジュリーが一度も介入する混乱がなかったことで証明できる。

 しかし、一部の試合で「一本」の評価判断に若干甘さを感じた。強さ・速さに問題はないが、背部が畳に着く程度が弱いと思われた。主審の位置からは確認しづらかったと思われるが、それをフォローするのが副審であり「技有」に訂正を求めるケースであった。

 IJF主催の国際大会ではこのようなケースはジュリーが強引に訂正を主審に指示する。「一本」を「技有」に「技有」を「一本」に、場合によっては寝姿勢と思われる(私の判断)状態を投げ技として主審に「一本」の訂正を指示したことがあった。

 日本国内では、審判委員(ジュリー)制度として技評価のアップダウンは訂正指示しないことを規定化している。「技有」を「一本」に訂正したために負けた選手側は大きな負担を強いられることになり混乱が起こる可能性が高いからだ。

 当然、審判員は審判規定に精通して日々研鑽することが要求されるが、柔道の試合のように激しく動き回るなかで瞬時に判断を下す技術は熟練と多くの経験が必要となってくる。

 私が初めて日本選手権に審判員として参加したとき、副審であったにも拘らずグレーのズボンに「手の跡」がくっきり残っていたことを思い出す。 あの広い日本武道館でたった一つの試合場に立ち、周囲は柔道の専門家ばかりが目を光らせて一挙手一投足を評価し合っている。しかも、初参加ともなれば緊張の度合いは計り知れない。

 このような経験を生かし審判員の資質向上に取り組んでいる。
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by kawaguchidojo | 2011-05-01 22:57


川口孝夫


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