IJFから審判規定の改正に向けて試験的に導入する内容が加盟国へ通知された

2013年1月1日からリオデジャネイロ世界柔道選手権大会(含む)まで、試験的に実施する。※試験の結果を検証して改めて協議される。



◎審判員
試合場には1名の審判員のみ、ビデオを確認するためにもう1名の審判員と、無線によってコミュニケーションをアシストする審判委員会のメンバー、もしくはもう1名の審判員によって審判委員席で試合の審判を行う。IJFのジュリーは必要とみなされた場合にのみ介入する。

◎計量
選手の計量は試合前日に行われる。
計量は、試合当日の最初の試合前の柔道衣コントロールの際にも行われる。これは、大会中、選手の体重にどの様な影響を与えるかを検証するために行う。

◎罰則
1つの試合において、3つの「指導」があり、4つ目の「指導」は「反則負け」となる。※従来と同じ。しかし、「指導」は相手の選手にポイントを与えない。技によるポイントのみが与えられ、スコアボードに表示される。
試合の最後にスコアが同等の場合、「指導」が少ない選手が勝者となる。
(スコアが引き分けのため)試合がゴールデンスコアへと続いた場合、最初に「指導」を受けた選手が敗者となる。または、最初に技によるスコアを得た選手が勝者となる。
※3回目までの「指導」はスコアに反映しない。

◎以下の場合、「指導」の罰則が与えられる1.両手を使って相手の組み手を切る行為には「指導」が与えられる。
2.クロスグリップの場合は直ちに攻撃しなければならない。帯を掴んだ場合、及び片襟のみを組んだ場合も同じルール。
3.素早く組まない、または相手に組まれないようにする(組ませない)行為は厳格に「指導」が与えられる。
4.相手の選手に抱きついて投げる行為(ベアーハグ)には「指導」が与えられる。

◎以下の場合、「反則負け」の罰則が与えられる。
立ち技の際、片手、または両手、もしくは片腕、または両腕を使って、相手の帯から下を攻撃する、またはブロックするすべての行為。

◎抑え込み
1.抑え込みが試合場内から始まった場合、場外に選手が出て行っても抑え込みは続行される。
2.関節技と絞め技が試合場内で始まり、相手の選手に対してその効果が認められるとき、選手が場外に出てもそのまま続行される。
3.抑え込みのスコアは、有効10秒、技有15秒、一本20秒とする。

◎礼
畳に上がる際、2名の選手は同時に試合場に入り、同時に礼をすること。
試合開始前に選手は握手をしてはいけない。(タッチする行為)

◎ブリッジの姿勢で着地した場合ブリッジで着地した場合はすべて「一本」とみなされる。

◎テクニック(技)の価値
「一本」にもっと価値を与える。「背中が畳につく際に本当のインパクトがある技の場合のみ一本とみなす」

◎試合時間ゴールデンスコアは時間制限なし。(判定は取りやめる)

◎世界選手権大会(個人戦)の選手団の人数構成
1)男女ともに合計9名までエントリー可能。男女とも最大2つの階級において、各階級最大2名の選手をエントリーできる。
2)カデとジュニアも同様のシステムを適用する。

◎カデーU18(18歳未満)カデ 3年(15・16・17歳)とし、関節技を認める。

◎ジュニアーU21(21歳未満)ジュニア 3年(18・19・20歳)とする。
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# by kawaguchidojo | 2012-12-12 08:17

クロスグリップについて

通常、AとBの選手が標準的な組み方からAが片腕をBの反対側の肩越しに組むことをクロスグリップと称しBは帯から下部を掴んだり攻撃しても反則にはならない。


(解釈があいまいなため統一された点)
クロスグリップとは
1.たとえば右組の選手が、自分の右腕を相手の右肩越しに回して組もうとして相手の肩のラインから越えた時点で背部を掴んでいない場合でもクロスゴリップと判断される。  ※まぎらわしい組み方はクロスグリップと判断される。

2.当然、肩越しになって組んだ場合もクロスゴリップと判断される。

3.同様にして相手の肩越しではなく、腕を越えて抱えた場合もクロスグリップと判断される。
4.相手の袖を両方の手で切り離したりするために掴んだりする場合は、クロスグリップとは判断せず、片襟と判断して5秒以上攻撃が見られないときは「指導」となる。※従来と同様。

6月30日、7月1日にバルセロナで開催されたIJF審判委員会で確認された。
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# by kawaguchidojo | 2012-07-03 23:23

IJF事務総長からオリンピック審判員や関係者に情報が発信された。オリンピック選手注目!

◎IJFからの内容
重要:クロスグリップ
クロスグリップと足をつかむ行為(ダイレクトアタック、もしくは防御)について、誤解を避けるために通知を行います。

”選手がクロスグリップの状態である限り、直ちに攻撃しなければならない。
攻撃しない場合は、審判が指導を与える。
また、クロスグリップの場合、掴まれている方が相手の足をつかむことが許されており、ペナルティは与えられない。
クロスグリップとは、両手で組あっている時に、一方の手が相手の反対側の背部、肩、腕を握っている状態のことである。”
オリンピックの抽選後、IJF審判員会が貴殿からの質問や意見全てについて回答します。


感想:上記の「一方の手が相手の反対側の背部、肩、を握っている状態のことである。」とあるが、を握っている状態でも相手の足をつかむことが許されるのか。これまでの解釈と少々違う。
明日からバルセロナで行われるIJF審判委員会に出席します。詳細を確認してきます。
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# by kawaguchidojo | 2012-06-29 09:16

ロンドンオリンピック審判員の癖

グランドスラム・モスクワが5月26・27日にロシアで開催された。
ロンドン五輪出場選手が決定した直後だけに有力選手はほとんど回避したと思われた。
その中でウズベキスタンはトップクラスの選手が出場した。ギリシャのイリアディスが出場していたのには驚いた。

さて、全27名の審判員のうち半数の13名がロンドンオリンピックの審判員であり、ロンドンオリンピックを見据えた審判員の癖を探って見た。

一つの流れが見えた。当然ネガティブな「指導」は早めに与えられるが、双方に与えるケースが以外に目立った。

序盤に片方に「指導」を与え、中盤に双方に「指導」。また、序盤に双方に「指導」を与え中盤に片方に「指導」を与える。

どちらかに「有効」が点灯し、そのまま行けばゴールデンスコアにはならない方法だ。
審判員はできるだけゴールデンスコアに入るのを嫌い、「旗」判定にならない方法を頭に置いているようだ。

オリンピック日本代表選手も審判員の癖を掴むのも戦略の一つと思われる。寝技攻撃の進展に理解度がなく「待て」が早い審判員。「指導」が異常に早く一試合で少なくとも4~5回与える審判員等々。

これらの癖を掴んで日本代表選手のメダル量産を祈る。
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# by kawaguchidojo | 2012-06-03 08:43

国際大会での最近の傾向

ロンドンオリンピックに出場する選手決定はもう少し時間を要するが、いち早く審判員25名のリストがIJFから発表された。日本からは大迫明伸氏が選出された。
2月4・5日開催された「グランドスラム・パリ」はオリンピック審判員25名のうち21名が参加したことでロンドンオリンピックの審判傾向を予測するうえでも重要な大会と思われた。
一つ気になる傾向を感じた。
「ネガティブな指導は極力片方に与えるのが原則」「ただし、双方に与えることもある」これが従来の考え方である。
しかし、最初の指導は片方に与えるが少しでも膠着した状態が続くと次は双方に指導を与えてしまう傾向にある。その逆もある。最初から双方に指導を与えて次は片方だけに指導を与える。
これは、延長戦(ゴールデンスコア)に入らないための審判員としての作戦なのかと思ってしまう。
延長戦(ゴールデンスコア)が多すぎるとミーティングで適切に指導を与えるよう注意される。
審判員はできるだけ延長戦(ゴールデンスコア)にならないことを願っている。
コーチ陣はその傾向を把握していると思われるが審判員の「癖」を解読することも戦略の一つである。
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# by kawaguchidojo | 2012-02-08 23:32


川口孝夫


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